それでは、3つに分かれている弁理士試験中で最初の試験となる「短答試験」の勉強方法について見ていきましょう。
実は、この「短答試験」のための勉強は、その後に続く第2試験の「論文試験」や第3試験の「口述試験」の基礎となる勉強ともなっているため、しっかりとそれらの試験を見据えた勉強方法を取っていくことが大切なポイントのひとつとなっています。
つまり、単に法文を「暗記」するのではなく、法文を理解して、どうしてそのような理解になるのかということの「理由付け」や「根拠」をしっかりと踏まえておくことが大切であるのです。
このような勉強方法には、当初は時間がかかるように感じるかもしれませんが、やがてしっかりと法文の根拠を理解したと実感できる分野と、いまだに法文の理解にあいまいさが残っていると感じる分野が浮かび上がってくるはずです。
そのようにして弱点となる分野をしっかりと克服しておくことが、合格ラインに到達する上では不可欠であると言えるでしょう。短答試験への対策時に、どのようにこれを説明するのかという「アウトプット」型の勉強を並行して行なう必要はありません。「理由付け」や「根拠」を理解しておくという「インプット」型の勉強にとどめて起きましょう。
「インプット」型の勉強には、とにかく繰り返し時間をかけて行なうことが効果的です。ここで大切なのは、「何にどれほどの時間をかけるのか」という点です。
法文説明や解説を読むことは無駄にはならないかもしれませんが、直接的に点数を稼げるような効率性はありません。ですから、まずは過去問題集を取り揃え、完全に過去問をマスターできるまで繰り返し質問を解いて行きましょう。
たくさんの参考書を網羅するよりも限られた冊数を何度も繰り返して勉強し、完全にマスターするようにしたほうが効率的であるからです。過去問題集から内容を予測してさらに発展させた問題集もお勧めです。
資格学校での講習の必要性はあとでご説明しますが、少なくともそれらの大手の資格学校が出版している問題集などは、改正法などもしっかりと網羅していることが多いため、押さえておきたい問題集のひとつです。
それらの質問を繰り返していく上で、間違った質問には「しるし」を付けていきます。何度も間違う問題はその「しるし」が増えていくわけです。その「しるし」が増えた種類の問題の法文を理解するために、関連する解説をしっかりと勉強しましょう。
法文解説の理解として基本的に用いるのは、通称「青本」と言われる「工業所有権法逐条解説」です。弁理士試験には必須アイテムの一つと言えるでしょう。
何度も同じ質問を間違うということは、その根拠や理由付けが理解できていないということです。このようにして自分の弱点を浮かび上がらせて、数冊の問題集をほぼ完璧に解答できるようになれば、そのあとは模擬試験で実際の自分の応用レベルを確認してみましょう。
それを繰り返すことにより、合格ラインまでの基準には到達することは容易になってくるはずです。
