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目標と里程標を持つ

弁理士試験のための勉強は通常であれば1年以上、場合によっては2年以上にわたる期間に及びます。

そのため、そのあいだしっかりと勉強を継続的に進めていくためには、しっかりとモチベーションを保ち続ける必要があります。いわば「自分を勉強へと突き動かす」ものが必要であるわけです。

そこで、幾つかのモチベーションを保ち続ける上で助けになる情報をここでご紹介したいと思います。

まずは、「目標と里程標をはっきりとする」ことです。「目指すべき港を知らなければ、準ぷんなるものは存在しない」とセネカというローマの哲学者の言葉があります。

これはしっかりと到達する場所が見えていなければ、いまが順調なのかどうかを述べることはできないという意味です。

当然ながら、弁理士試験の合格はひとつの目標となり得ますが、どうして弁理士になりたいのか、弁理士としてどのように活躍したいのかといった具体的なビジョンを持つ必要があるということです。それは、試験勉強を辛く感じたときでも、自分を奮い起こす「モチベーション」となります。

同時に、「里程標」を持つことも助けになるかもしれません。つまり、いま自分がどこまで来ているのかを確認して、積極的な見方を持つということです。

おおまかな里程標としては、第1試験合格、第2試験合格といったものであり、それを2年計画で立てていく方もいることでしょう。しかし、里程標はさらに細かく決めることをお勧めします。

たとえば、過去問題集や自分で選んだ問題集の完全クリアなども期間を決めて、その目標を達成できるように努力するといったことです。

決めたところまで到達できれば、ちょっとした自分へのご褒美なども計画することもよいでしょう。一緒に喜んでくれる家族などと小さなパーティーを開くのもよいかもしれません。

決して「まだここまでしか来ていない」というネガティブな見方を持ってはいけません。

自分の定めた里程標ごとに、必ず「ここまでがんばってやって来たのだ」という到達感を感じるようにしましょう。

これは、途中であきらめてしまうことを防ぐ助けとなります。

勉強意欲を高める環境作り

長期にわたる勉強に意欲を持って行なっていくためには、勉強が快適にできる環境づくりも大切なポイントです。できれば、気の散らす音などが無い閑静な環境を持つことが出来れば最善です。

テレビや音楽をかけながらのほうが集中できるという人がいますが、多くの場合はそれらの雑音は集中力を削ぐだけで、本当に集中した実のある勉強時間とはならないことが多いようです。

また、「モーツァルト効果」と呼ばれる、モーツァルトの楽曲が脳を活性化させる方法に効果を感じる方もいるかもしれませんが、記憶力や集中力を高める上でのより効果的な方法にはもっと別の実際的な方法があります。

いずれにしても、可能な限り快適に、また静かに勉強できる場所を確保することは最善の方法です。

とはいえ、部屋のスペースの問題などで、一人で集中できる場所作りには限界があるかもしれません。そのような場合でも、勉強を楽しく感じることができるようなちょっとした工夫で意欲を高めることができます。

たとえば、勉強で使うペンをお気に入りのモンブランにしてみたり、使うノートをカラフルにしてみたりといった具合です。

教育の現場では、勉強意欲は学習を「楽習」とできるかどうかにかかっているとも言われています。これを独学の試験勉強にも適用してみましょう。

弁理士試験に合格した際に使う予定のお気に入りの机やイスを先に買っておいて、それを使って勉強するなども良いのかもしれません。どのようなものでも、自分の勉強意欲を高めることができる環境を作り出す方法を試してみましょう。

また、建設的な影響を与え合える勉強仲間を持つことも良い効果があります。

必ずしも同じ資格試験を目指していなくても、お互いに気持ちを分かり合えるなら十分です。そのような人が周りにいなければ、家族や友人で励ましを与えてくれる人がいるだけでも、大きな原動力となります。基本的に独学での試験勉強は孤独なものです。

一人だけの努力では容易に疲れ果ててしまいますし、自分で自分を励ますことには限界があることも事実です。勉強仲間や理解者がいるだけでも、大きく意欲を増す効果があるものです。

とはいえ、勉強を続けていく際に「本当にこのまま勉強して合格できるのだろうか」という不安がよぎることがあるのは十分理解できることです。

ですから、効果的な勉強をしているという確信と、着実に勉強が身になっているという確認は、継続して行うようにしましょう。

記憶力を高める効果的な勉強方法

試験勉強には、時間をかけることと努力をすることを欠かすことはできません。それと同時に勉強時間を無駄にせず、確実な積み重ねとなる効果的な学習方法をとっていくことも大切なことです。

それを実感することにより、勉強を続けて行くモチベーションを高めるという効果も期待できることでしょう。そこで、ここで記憶力を高める幾つかの実際的な効果的な勉強方法を紹介したいと思います。

ここで紹介するのは、「段階的間隔想起法」です。人間の記憶は繰り返すことにより長期にわたる記憶として留めることができますが、ここで大切なのは「いつ」その記憶作業を繰り返すのかということです。

一説によれば、人は学習した1分後から徐々にその記憶を薄れさせていき、1日、つまり24時間で8割の記憶を失うといわれています。そのため、記憶が薄れていく前に今一度思い起こすことにより、記憶を強めることができるわけです。

1分、5分、10分、30分などの短い間隔で同じ内容を振り返ることにより、記憶が確実なものとなるわけです。これは、単調に同じものを時間差で読むという作業で行なうよりも、学んだ内容を口に出してみる、他の人に話してみるなどの方法で行うことが良いようです。

次にお勧めしたいのは、短い間隔で勉強スタイルを変えるということです。これには集中力の持続と脳への血流の活性という二つのポイントが関係しています。

一般に、ずっと座ったままで勉強をしているならば、集中力は約15分後から低下してくると言われています。

これは学校での生活を思い起こしていただければ、すぐに理解できることかもしれません。そのため、自分で計画する勉強も長時間同じ勉強方法を取るよりも、15-30分ほどで変化をもたせることが効率的です。

また、常に座ったままの勉強を長時間することを避けるという点でも、短い間隔で勉強スタイルを変化することは記憶や学習の効率性を促進します。

ずっと座ったままで体を動かさないならば、脳への血液循環が悪くなり、物理的に脳を働かせる面での効率性を欠いてしまうことになりかねません。

最近の筑波大学での研究では、およそ10分の運動でも脳の左前頭前野の血流が増加し、認知能力を促進することが確認されているとのことです。

これを適用して、定期的に体を動かす、または50分勉強したあとは、部屋の中を少し歩きながら10分復習してみることにより脳の血流を促進することができるでしょう。

これらの効果はすでに実証されており、ある欧州の企業では会社内での打ち合わせは歩きながら行なうことを勧めているところもあるほどです。

また、食事を良く噛むことによる脳への刺激を増加させることや、高脂肪の食事は記憶能力の低下を招くので避けるなど、普段の生活でも気をつけることにより、記憶や学習の効率性を高めることもできるようです。このような方法を通じて、是非毎回の勉強をしっかりと合格へ向けて積み重ねていけるようなものにしていきましょう。